ゆんゆん日誌

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女体化厨にこそ聴いてほしい、ジャニーズWEST「エエやんけェ!!」

皆!!女体化は好きか!?!!!?
 
 
二次創作界隈において女体化が市民権を大きく獲得したように見える昨今、一方で某巨大掲示板Twitterを覗くと女体化への怨嗟の声も確認できる。しかし著者に関していえば、こんな記事を書いているのだから、もちろん女体化好きである。
 
一口に「好き」と言っても、個人によって様々な種類の「好き」があるだろう。たとえば著者は、女体化は「パロの一種」として好きだ。
 
パロ、つまりパロディといえば古より女オタクの心をつかんで離さない、二次創作においては定番の捏造設定である(一般的に創作において使われる「パロディ」とは多少意味合いが異なるため、以下の本文中では二次創作において用いられるほうを「パロ」表記とする)。遊郭パロ、大正パロ、現パロ、軍パロ……、ぱっと思いついたものを列挙したが、他にも数え上げればきりがない(パロの名前が間違っていたら申し訳ない)。
 
いわゆる二次創作におけるパロの魅力とは、キャラクターを別の世界観に置いたときにどのように行動するかを自分なりに考えられるところにあるのではないだろうか。筆者は女体化をパロの一種と見なしているから、「もしもキャラが女性で、それ以外は原作と同じような人生を辿ったらどのような人物になるだろうか?」というのを考えるのが好きだ。それゆえ後天性か先天性かでいえば、先天性女体化のほうが好みに合っている(女体化界隈では、しばしば先天性/後天性を区別する。後天性は大丈夫でも、先天性は地雷だという人も存在する)。
 
さて話を進めると、この記事で筆者が主張したいことは次の通りである。三次元の人間が自ら、パロ的に女子の自分を見せてくれたらすごくないですか!?ということだ。
 
そんなことはあり得ないと思うだろうか。しかしながら実は、この状況はすでに実現している(とはいえ実際には、女体化とは言いがたいものではあるのだが。後述)。ならば一体どこでだろうか?その答えを読者諸姉はきっと知りたいだろう。わかってますよ。なので特別に教えましょう。それはなんとジャニーズWESTの「エエやんけェ!!」という曲で実現しているのである。ええ〜!すご〜い!!
 
……というわけで、ここまでが前置きである。ようやくタイトルに繋がったぞ。大変長らくお待たせしました。次から本題に入ります。
 
この曲は、簡単にいえば男4人、女3人で掛け合いをする曲である。男女がお互いにエールを送りあい、その名の通り「エエやんけェ!!」と聴く人を男女問わず励ましてくれる応援歌だ。ジャニーズWESTはアイドルらしく恋愛系の曲もそこそこ持っているが、このような応援系の曲もとても多いのが特徴だろう(シングルのA面で恋愛系を出したことがほとんどなく、しかも数少ないそれらはプロモーションにおいて恋愛色を強く押し出すようなゴリゴリのラブソングではない)。また、この曲はパラパラ曲でもある。ジャニーズWESTのコンサートでは、メンバーと客席とが一体となってパラパラを踊ることが定番化しつつあり、これはそのうちの一曲なのである。実際、この曲も先のコンサート「24(ニシ)から感謝 届けます」「なうぇすと」のパラパラコーナーで披露されている。
 
さて皆さんはお気づきだろうか。エエやんけェ!!は男性アイドルの曲なのに「女性が3人」いる。不思議である。まあ、といっても何も不思議なことはない。既にお分かりかもしれないが、もちろんメンバーのうち3人(桐山・小瀧・神山)が女性に扮して歌っているのである。
 
で、これの何がすごいかというと、きっちり女声に近づけていることである。ジャニーズWEST、芸が細かい。しかもキャラがそれぞれ立っている。とても芸が細かい。ここで先に述べたように注意しておきたいのだが、あくまで彼らが女性を演じているだけなので、女体化パロ的なパラレルワールドの彼らとは言えない。したがって本当に女体化であるとは実は言えないのであるが、クオリティが高いのでそれだけで十分というかまあ細けえこたぁ気にすんな!
 
女体化厨の筆者がとくに素晴らしいと思うのは、小瀧による「生まれ変われ 押忍!押忍!」の箇所だ。なんと「女子が出した漢の声」を出しているのである。きっと意味がわからないと思う。筆者も書いていて訳がわからなくなっている。つまり自身の素の声ではなく、女子の声のまま低い声を出しているということだ。これ、筆者はすごいことだと思う。なぜならめちゃくちゃ難しいことだから。筆者の場合、女なので男子の声を出したまま女子の声を真似することになるが、筆者にはできないと思う。とにかくこれは実際に聞いて、自分で体験してほしい。あんまり大げさなことを書くとハードルが上がってしまうが、この一点で筆者の曲への評価がとても上がったと断言できる。
 
もはや筆者が女体化厨かどうかは関係なさそうなただのレビューになっているが、そもそもこの箇所に注目してしまうのは自分が女体化厨だからだと考えている。なので女体化を好きな人、とくに筆者のようにパロの一種として好んでいる人は一回は聴いてみてほしい。きっと新たな性癖の扉を開くことができるだろう。
 
「エエやんけェ!!」は最新アルバム(といっても去年の11月発売なのだが…)『なうぇすと』に収録されている。もし運良く初回限定盤を手に入れることができたらよりお得だ。ドラマ「レンタル救世主」において作中で使われていた「one chance」のMVおよびメイキングがついている。この曲はクールなEDMで、それに合わせてダンスもとても激しい。ジャニーズWESTは関西出身であることから笑いの面がクローズアップされることが多いが、実は歌、ダンス、演技などグループ全体のスキルが高いことにも定評がある。したがってone chanceのMVを見れば、そのダンスのレベルの高さを確認できるだろう。
 

 

なうぇすと(通常盤)

なうぇすと(通常盤)

 

 

なうぇすと(初回盤)(DVD付)
 

 

 
余談ではあるが、ジャニーズWESTのメンバーの演技力の高さは女装時の演技を見ると分かりやすいと思う。ジャニーズWESTはしばしば罰ゲーム的に、恥ずかしい言葉(つまり少女マンガっぽいキュンキュンさせる言葉)を言うコーナーを作る。まあ要はファンサービスである。そしてなぜか恥ずかしい言葉を言われる相手役をメンバーの中から選ぶ。客席に向かって言ってもいいはずであるが。その際に、相手役はなぜか本気で女子を演じるのだが、そのクオリティが異常に高い。女体化厨の全筆者が大歓喜している。
 
ということでそのようなシーンを見られるDVD/BDを以下にいくつか挙げるので、興味がある読者は是非とも見てほしい。
 
・なにわ侍 ハロー東京
最後のショータイムのときに例のシーンがある。クジ式で言葉を言う人が選ばれる。バックについているJr.も選ばれるのでそこは注意。小瀧→藤井のプロポーズは必見。女体化関係なしにキュンキュンするでぇ。
 
 なにわ侍 ハローTOKYO!! (通常仕様) [DVD]
 
・なにわともあれほんまにありがとう
まず中間んち物語について。コンサートではあるが、途中で新喜劇風コントを挟んでおり中間が母、神山が長女役をしている。とくに神山演じる智子ねえちゃんがハチャメチャにかわいいのでマジで見てくれ。あとコントが普通にめちゃくちゃおもしろいので、普通にめちゃくちゃ見てほしい。オススメ。ジャニーズネタがちょこちょこ出てくるけど分からなくても笑える。筆者も分かってないけど楽しい。
あと最後のほうにキュンキュンする言葉を言う…みたいなコーナーがある。濵子もとい濵田もかわいいので一見の価値あり。
 
 
・ラッキィィィィィィィ7
コンサートのミニゲームの罰ゲームがspecial reelとしてまとめられている(罰ゲームをした全公演分かはちょっと分からない、あとちょっと編集されてるらしいという話も見た)。例によって選ばれたメンバーが別のメンバーを相手役に恥ずかしい言葉を言わされるやつ。ちなみに初回/通常ともに収録されているのでご安心を。というかWESTはコン映像化のとき初回/通常で収録内容に差をつけないので良心的だと思う。
これが一番いろいろ見られてお得かもしれない。シチュエーション自体はいくつかに固定されているのだが、組み合わせによって中身は全然違う。相手役も含め誰がするかはスタッフさんパリピポくんによる指名制なので選ばれたメンバーは嫌がるが、実際はちゃんとやってくれてめちゃくちゃおもしろい。途中からヅラが用意されるのでリアリティが増します。
個人的には桐山の本気の男役を見られて喜んでいる中間がめちゃくちゃおもしろくて好き。
 
 
他にもMVで女装していることがけっこうあるのだが、ここでは割愛する。筆者はズンドコパラダイスがとくに好きだ。
 
というわけで変わった視点でステマしてみたのだが、いかがだっただろうか。ジャニーズWESTに興味をもてるような、小さくてもいろんなとっかかりが作れたらいいと思いこの記事を書いたが、変なイメージがついたら困るな…と今さら考えている。ジャニーズWESTはちゃんと正統派なグループだからね(正統派とは)。安心してね。ただそういう一面も取り出せるってだけでね。
 
今なら全然追いつけるのでジャニーズWESTをよろしくお願いします。